虚シコウ

粗い構成!薄い内容!ほとばしる素人意識!AI社会で虚快に暮らすヒント!

ハサミを河原の石で研がなかった。

【虚×私行】2020/03

 

自宅でハサミを使っていたところ、どうも切れ味が悪いように感じた。

「ならば刃を研げばいい、河原に転がっている石とか研石にピッタリなのではないか」と思い立ち、ハサミを持って近所の川へ行くべく家を出ようとした時にふと脳内に「銃刀法」の3字が浮かんだ。

小さなハサミ1本くらい大丈夫そうだが念の為と思いGoogleしてみる*1と、結構キワドいラインらしい。

何の奇抜な格好も行動もしていないのに職質された過去が数件ある己の警察寄せつけ体質や、「人畜無害な一般市民なのに何故か時々職質受けるんですよねー」という小噺が今後出来なくなってしまうリスク等を考慮した末に、「河原から石を2,3個拾って帰り家でハサミを研ごう」という作戦でいくことに決めた。

で、いざ河原に到着して、多少川遊びをし、石もなんやかんやで5,6個拾って、ようやく自宅に戻って机上のハサミをチラッと見たとき、自分に「虚」の烙印が押される心地がしました。「どうでもいいな」と思ってしまったからです。ハサミを研ぐ事に対する熱意がもうない。というかなかった、最初から。別に多少切れ味が鈍っていただけで普通に紙は切れてたし。

「だいたい河原の石って研ぎ石代わりになるんですか?」

「もしかして自分、今、売れないお馬鹿タレントがするエピソードトークのネタを作っている?」

等様々な自問がなされ、すっかり賢者モードになってしまった。

 

結局、この一連の行動は、動機から経過から、「僕を完全に賢者モードへと切り替えた河原の石は"賢者の石"だったのかもしれない。」というしょうもない結論から、全て虚しいものだった。

*1:これは嘘なんですけど、現代「ググる」というワードが浸透しすぎた結果「Yahooでググった」なんて言う人も現れる始末なので、僕は「利用した検索エンジンGoogleです、他の何ものでもありません」という主張を込めて「Googleする」という言葉を使うようにしています。