寛解導入療法4日目。
ステロイド薬・生理食塩水の点滴・採血 の三本柱は変わらないが、今日ははじめての「緩和ケア」実施ということで、精神腫瘍科の方が部屋にやって来た。めちゃくちゃ物腰丁寧に。
眠れているか、食事は取れているか、不安なことはないか… などと、とても申し訳なさそうなトーンで「お伺いを立ててくる」。
そうこられると
「はい、快眠です!食欲旺盛、鉄の胃袋!吾輩の辞書に不安の文字はない!」
などとは答えられず、
「うーん、今は、現段階では、よく眠れていますね……はい、食事も……たまたまいい感じで………まあまだ抗がん剤入れてないんでね、ね!1週間後には、きっと!変わってるはずなんで、ね、そうです、心配事もその時にお話できればと……」
みたいな返答になってしまった。何とも申し訳ない受け答え。
「なにぐっすり寝てるんだよお前」とか思われてないかという不安が逆に生まれる。
カウンセリングってなんだか、この先の不安や悩んでる事をひねり出すのが「正解」というか、
弱れば弱るほど強い!みたいな革命現象がありますね。
ちょっと初回のテストはトランプの3を手持ちに加えていなかったので落第してしまった。
....で、あとで何気なく「緩和ケア」をググると、「「余命」」なり「「終末期医療」」なり強サジェストが目に飛び込んでくる。え、そういうやつ?まだ先生からなす術なしとまでは聞いてないけど??
……と一瞬焦ったが、どうやらそれは20年以上前の話らしい。
WHOが2002年に定義を「治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対するケア」から「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対するケア」へと修正して、終末期だけでなく早期から治療と並行して支えていきますよーっていうのが緩和ケアの現状らしい。(参考:緩和ケアについて知ろう | がん情報みやぎ)
ともかく、こうした緩和ケアの存在は特にあとで効いてきそうだ。