虚シコウ

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はじめての髄注と3種の抗がん剤投与 - 白血病記録

7月19日、急性リンパ性白血病寛解導入療法 第1クール第2週目。

 

第1週目はステロイドの薬を飲んだ位で何の苦痛も副作用もなく、嵐の前の静けさにかまけて平穏な日常を過ごしていたのだが、
今日からいよいよ 腰椎に針ぶっ刺して脳の髄液を引っこ抜かれたり抗がん剤をぶち込まれたりするということで、

ここから本格的に身体を「崩して」いく日々が始まるぞ……という武者震いが、

魂の震えが、起こ

 らないまま日が終わろうとしているので、ただ淡々と今日の出来事を記録しておく。

 

一日のスケジュール

5:30 起床
7:00 採血、体重測定
8:20 朝食
9:00 飲み薬(フェブリク錠、フルコナゾールCap)
10:00 飲み薬(プレドニゾロン錠; ステロイド
10:00 点滴が生理食塩水からソルデムに変わる
11:00 胸部レントゲン
11:30 採血結果等を教えてもらう
12:20 昼食
13:00? 飲み薬(吐き気予防薬)
14:10-14:30 髄液検査、髄注
14:30-16:30 ベッドで仰向け安静
14:20-18:30 3種類の抗がん剤が順に投与される
16:30 体重測定
18:00 心電図モニターを装着
18:10 夕食
19:00 飲み薬(ネキシウムCap、プレドニゾロン錠)
21:00? 就寝

 

(補足:先週から引き続き、24時間常に生理食塩水の点滴(約83ml/h)をしている。

また、朝昼晩の体温・血中酸素濃度・血圧の測定に加え、今日から 朝夕の体重測定と毎回の尿量測定が義務付けられた。)

 

髄液検査・髄注について

腰椎穿刺によって脳脊髄液の採取と薬の注入が行われた。

……ってそもそも脳脊髄液とは何ぞやと言うと、脳と脊髄を保護するために頭蓋骨や椎骨(=背骨)にある液体の事らしい。で、脳脊髄液を取ったり、脳脊髄液の中に薬を入れたりするために、腰椎の間のスペースに針を刺す事が、腰椎穿刺(ようついせんし)であると。

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局所麻酔注射時に軽く痛みを感じたが、些細なもの。コロナやインフルエンザのワクチン注射と同程度の痛み。あと、穿刺位置を定めるために腰上を指圧される時も軽い鈍痛。

髄液採取・髄注の針の痛みは麻酔のおかげで全然感じなかった。
そのかわり、脚に強い痺れが走る。
長時間正座した時の痺れとも違う。1秒間に約4回の規則的なリズムで、脚全体に熱い電気ショックが波打つ。肛門も熱くたぎるような感覚があった。

ただし、麻痺が残るかも…と不安がよぎる程の苦痛ではない。腿の上げ下げや足首の関節回しも比較的スムーズに行えるレベル。
痺れは発生してから10分後には徐々に弱まってきて、30分後にはすっかり消えていた。

 

3種の抗がん剤点滴について
  • 14:20 オンコビン点滴。ビンクリスチン注とも。実際には点滴ではなく、数秒間の注射による投与だった。
  • 14:30-15:30 ダウノルビシン点滴。ダウノマイシン注とも。点滴の袋には「ダウノマイシン注20mg+生理食塩水注100mg」と記されてあった。ドキソルビシン注 (アドリアマイシン)と同じ?かどうかはちょっとまだわからない。赤い液体のため、尿も赤く染まるが血尿ではないので大丈夫。
  • 15:30-18:30 エンドキサン点滴。シクロホスファミド注とも。点滴の袋には「エンドキサン注100mg+生理食塩水注500ml」と記されてあった。

 

薬の効用・副作用等の詳細情報は以下のサイトに委ねる。

CHOP(チョップ)療法 | 国立がん研究センター 中央病院

 

ちなみに、胸に繋がれた点滴の管(中心静脈カテーテル)も、一日も経てば衣服のように慣れる。個人的には腕に刺す点滴よりも断然違和感なくすっと馴染んだ。
コイツ見た目のおどろおどろしさに反して全然手のかからないヤツなんでね、安心して飼ってやりましょうねー。……アレ、点滴から栄養を与えて貰っているわけだから、逆に自分が飼われてる側なのか?まあいいか。

ただ、聴覚が過敏で神経質な人にとっては「ポタ、ポタ、…」という滴り音が常時耳につくのがキツいので耳栓必須だと思う。

 

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とまあ今日は大体こんな感じで、まだ目立った副作用も現れていない。強いて言えば汗量が増えたぐらいか。

「3種の抗がん剤」でふと思い出したけど、3種のチーズ牛丼久々に食べたいな、病院食として出てこないかなあ、そういやダウノルビシンは丁度タバスコみたいな赤色だったから代用効くんじゃないか……等のクソコメントしかもう書けそうにないので、記録を終えて安静に励む事とする。