虚シコウ

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白血病診断までの経緯(2) IVR検査、腰椎穿刺など

※前記事:

void00.hatenablog.jp

 

7月5日 初来院

紹介状を片手に都内の大きな病院を訪れる。
呼吸器外科の先生の診断で、胸腺腫以外の病気の可能性を指摘される。腫瘍を生検した方が良いでしょうと言われ、その場で翌日の検査入院の手続きを済ませた。
そのあとは 採尿、採血、レントゲン撮影、心電図撮影を行って帰宅。

 

なお、血液検査は先月から数回受けていたわけだが、白血球をはじめとする血球数に異常は見つからなかった。ここが病気の怖いところですねー。

つまるところ、異常だったのは、血液細胞の「数」じゃなくて「種類」だったというわけです。血液検査では見えてこないタイプの白血病もあるという情報でした。

 

7月6日 IVR検査入院

縦隔IVR検査のため入院。当初は1泊だけの予定だった。

CT撮影されながら胸に針を突き刺して腫瘍の組織を採取してもらう検査だった。

 

局所麻酔の注射は、まあそれなりに痛かった。
針を刺される度に胸から血がダラリと流れ出てくる感触が生々しい......ん、アレって本当に血だったのか?検査中視界は布で覆われていて、赤い液体を確認した訳ではないからわからないけど、痛みと釣り合うイメージは流血を伴う刺し傷くらい。

そのかわり、麻酔後に刺された採取用の針はほとんどその存在を感じなかった。「今採取しました。これを後数回繰り返しまーす」との声を聞いてはじめて「あ、今もう取ってるんだ」と気付かされる。
言われてみれば、胸の方から何度か「カチッ」という響きがする……ああこれが採取の瞬間か!と合点がいく。芯が空のホチキスで指を挟んだ時の感覚に近い。痛みは全然ない。次第に薬でいい感じに眠くなってきた……という感じで、30分程で検査は終わった。


7月7日 入院延期

明日までにはざっくりとした検査結果が出せそうとの事なので、話をスムーズに聞けるよう入院を延期した。夕飯に七夕ゼリーが添えられていたのが非常に粋だと思った。


7月8日 呼吸器外科→血液内科

採取した組織を調べた結果、どうやら正体は胸腺腫ではなくリンパ系の腫瘍で、血液に問題がありそうだと告げられた。

より詳細な診断にはもう数日かかるが、この時点で診療科が呼吸器外科から血液内科 へと異動した。なかなかの急展開だ。

 

あと腫瘍の大きさが8cmになっていることも伝えられた。

前の病院で撮影した時は6cm大だったので、1か月で2cm程大きくなった計算になる。成長早。すくすく伸びる子。ちなみにオリンピックメダルの直径規定は6cm以上、まりもの成長速度が1cm/年 らしい。
「腫瘍がメダルかまりもにでもなりますように」と、昨晩のオール疲れでその辺にへたり込んでいるであろう織姫へと1日遅れの願い事を飛ばしといた。

 

それはさておき、必要な検査をすぐに行うことになった。

先程の説明終わりから30分後には、骨髄穿刺・生検がはじまっていた。

本当に展開が早い。入院してからこの数日でもう起転転転としている。

腰の奥に鋭い痛みが1撃!「ングッ!」と短く一呻きした。

そしてしばらく安静をとった後、全身造影CT検査もした。

なんか腕に針刺したりそこから造影剤入れて全身が火照ったりした筈だけど、…あんま印象に残ってない。もはやCT検査は薄キャラのモブに成り下がっていた。検査のパワーインフレで心に麻酔がかかったのでしょう、サラリと終わった。

 

7月9日・10日 待ち

新型コロナのPCR検査や採血を受けながら、気長に診断結果を待つ。

 

7月11日 「白血病」の診断・寛解導入療法スタート

ここで正式に「T細胞性急性リンパ性白血病/リンパ腫」との診断がくだる。

以降、寛解導入療法を行うことになり、現在に至るという流れでした。