虚シコウ

粗い構成!薄い内容!ほとばしる素人意識!AI社会で虚快に暮らすヒント!

夢が叶わない虚しさへの虚しき対処法

夢が叶わなかった時、人は虚しさを感じます。
その夢を叶えるために努力に励んできたならば、なおさら虚しいものです。
この虚しさを解消したいとき、
「大丈夫!今までの努力はムダにはならない、いつかの糧になる!」だとか
「実は、(夢が叶わない方が)結果的に良かったんじゃない?」
とか、ポジティブな言葉を自分に言い聞かせることは必ずしも効果的ではありません。無理やり明るく奮い立たせようとすることで、かえって虚しさを増幅させる結果を生むことも大いにあります。

毒を以て毒を制す、とは古から伝わる金言ですが、ここは一つ、虚を以て虚を制す、といきましょう。たとえば、このように考えてみるのはいかがでしょうか。

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夢は諦めるために立てるものだし、
努力は無駄にするために励むものなのに、
それを諦めきれないだの、無駄にするには惜しいだのと、往生際悪く引かないのは甚だ気持ち悪いことです。

生きるというのは捨てる作業の連続なのです。
崩す用のブロックを積み上げる。
積み上げたブロックを崩す。
子供の頃から鍛錬してきたことです。
捨てる用の夢を拾う。
拾った夢を捨てる。
この作業、この予定調和の輪をただ回し続ける努力が、人生のあるべき形です。
そしてこの努力さえも捨てる瞬間が訪れる。これが死です。

やれまだまだ、終わってたまるかこんなものではないぞと食い下がる人生は、諦めの諦め、すなわち死と同じなのです。
今日も力いっぱい諦めて生きればいいだけの話です。
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案外このくらい虚の精神で構えた方が、夢に縛られない心穏やかな日々を送れるのかもしれません。