虚シコウ

粗い構成!薄い内容!ほとばしる素人意識!AI社会で虚快に暮らすヒント!

テトリスモンスターの七回忌

2016年12月29日。当然忘れもしない、史上最高のゲームアプリ『テトリスモンスター』がサービス終了した日だ。
あれから6年後の同月同日、つまり本日がテトリスモンスターの七回忌ということになる。

正直、テトモン亡き日常をまだ完全には受け入れられていない自分がいる。いつかヒョコっと復活するんじゃないか、いやもう既に蘇生しているのではなかろうかと、時折Twitterの公式アカウントを覗きに行く。更新されていない。2016年で時間が止まったままだ。やっぱりもういないんだ。テトモンが無性に恋しくなって吐きそうになる。
それなのに「いや~…これじゃ"テトロス"だね」なんてくだらん冗談を挟む自分も同時に頭の中にいて、そいつに怒りが沸いてくる。茶化してるのかと。僕のテトモン熱は本物なんだぞと。テトモンと過ごした思い出をザーッと脳内に駆け巡らせ、その高速回転で頭の中の冗談野郎を弾き飛ばす。
今だってそうだ。サ終から6年後を「七回忌」と喩えてみたり、「思い出の高速回転」とか吹いてみたり、要らないアソビだ。今はただテトモンに想いを馳せたい。

 

それで、どうなんだ?あの頃テトモンをプレイしてきた戦友たちは、僕と同じ想いなのか?
それともテトモンを忘れてしまったのか?
テトモンの事などとうに忘れて、進学・就職・温かい家庭か? そうだよな、6年経ったもんな。
それとも、棒引っこ抜いたら上に積まれてた金貨がマグマへ落ちていってあぁ~私の宝物がぁーとか言ってる広告常連ゲームでもやっているのかな? そっちの方がこちらとしては哀しいな、なんか近い所にいる分凄く遠い。

サービス終了の前日に撮ったスクショを掘り起こしてみた。色んなキャラがずらーっと並んでいる。並んでいて……全然キャラ名を思い出せない。立派な廃墟がそこにできあがっていた。なんだ、自分も結局忘れていたのか。情報だけさっぱり抜けて、感動だけ残っている。テトリスモンスターよ、爽快な虚しさをありがとう。