虚シコウ

粗い構成!薄い内容!ほとばしる素人意識!AI社会で虚快に暮らすヒント!

エレベーターガール、数学ガール、ナンバーガール

1月28日

今日、病院のエレベーターに乗った。
左右の移動には脚を使うが、上下の移動にはエレベーターを使う事に決めた。電車などと違ってエレベーターは無料の乗り物なので、守銭奴な私はつい何回も利用してしまう。勿論乗ったからといってお金が貯まるわけではないが、ポイントくらいは貰う資格があると思う。1乗車につき1ポイント、コツコツと増やしていく。気づけば、既にある一定のポイントに到達していたので、エレベーターガールへと進化した。

1. 運賃無料に飛びついてエレベーターを乗り回す。

 

「!」エレベーターガールって、数字のボタンを操っているよね。だから数学ガールな訳だ。『数学ガール』って本、昔読んだけど内容全く覚えていないな。あれ、『博士の愛した数式』って本もどんな話か忘れてしまっている。数学を題材に扱った本の内容を忘れてしまうと、国語力も数学力も欠落してしまったようで、二重に虚しい気分になる。

2. 数学を題材に扱った本の内容を忘れる。

 

「?」いや待て、エレベーターガールが押すのはあくまで階数のボタンだ。私に言わせれば、階数は数学でない。8を押せば8階に着き、13を押せば13階に着くのだろう。8=8、13=13、こんなものに数学という贅沢な名前は使えまい。エレベーターガールなんてただの数字ガール、ナンバーガールだ。それが例えば『透明少女』。 ……''透き通って見えるのだ、狂った街角キラキラ、
「気づいたら俺は 夏だった風景!」''
エレベーターの扉が開いた。冷たい外気が一挙に吹き込み、扉の先は冬だった。数秒前に1のボタンを押したから 1=1 とは分かっていた。しかし、長らく 2≦「温い病院の中」で過ごしていたため、1=「こんなにも冬」だとは、私の国語力と数学力では到底読めなかった。
今日、病院のエレベーターを降りて、一時退院した。