虚シコウ

粗い構成!薄い内容!ほとばしる素人意識!AI社会で虚快に暮らすヒント!

拝啓 この手紙 読んでいるあなたは どこで何をされてる方なの?

もしもワ・ダ・アンジェラ・アキ子から手紙で
「拝啓 この手紙 読んでいるあなたは どこで何をされてる方なの?」
と問われたら、
「おまかせします。」
と返信するのが最も無難かと思っていた。

そんなんええねんけど。
「十五の僕には誰にも話せない悩みの種がある」、というのは、バイクの窃盗や無免許運転の件か。違う。地図がないから行先がわからぬまま走るしかなかったことだろう。
だから、「あと2年待て、十七になれば地図は手に入る」と返してあげた方がいいかもしれない。

あるいは、満月の十五夜に狼化することが悩みの種だとしたら? 頭が狼で身体が人、これを狼人と呼ぶ。「みにくい鳥人の子」という話がある。幼少期、ほかの鳥人と容姿が異なると虐められる。青年期、ほかの浪人と容姿が異なると虐められる。のち、狼人として音楽の才能が開花する。手紙の送り人もその狼人に違いない。
だから、「いずれあなたはマンウィズの一員になれるから悩む必要なし」と返してあげた方がいいかもしれない。

そんなんええねんけど。
「手紙なら きっと素直に打ち明けられるだろう」
と勇気をだして書いた思いの丈を、歌に乗せて世間にばら撒くのはちょっと可哀想だ。黒歴史をデジタルタトゥー化されて、負けそうで泣きそうで消えてしまいたくもなるだろう。
だから、「その悩みならば、消えない絶望へと変えておいたからもう心配要らないよ」と返してあげた方がいいのかもしれない。

そんなんええねんけど。
冒頭に戻るが、「どこで何をされてる方なの?」は本当に聞く必要があったのか? 宛先書いて郵送したなら、だいたいその宛先辺りで手紙読んでいるだろう。
ああ、ボトルメールにして海に流したのか。しかし、そもそもボトルメールとはなに?ボトルに入っている紙?なら、ボトルガムに入っている付箋みたいなアレもボトルメール?す手紙?
ネットの海に流した?悩みの種が素直に綴られた手紙を?誰宛てで?未来の自分あて?なんで?未来の自分はもういないじゃない。

……ま、そんなんええねんけど。xxx君はどこで何をされてる方なの?」」」と、和田アキシ子に脳内に直接話しかけられる。

 

参考

見知らぬ通行人に将来の夢を問われるシュール免罪符君

シュール免罪符君「…ある日、道をシュールに歩いていたら、ベタな凡人が突然目の前に現れて話しかけてきたんだ。」

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凡人「あなたの将来の夢は何ですか?(大声)」
シュール「え?」

凡人「ああ、すいません突然切り出してしまって。そりゃ驚きますよね、『普通』。自己紹介からはじめるのが『普通』でした。えーと私は…」
シュール「……いえ、いやあのその、あの全く驚いてないです、ええ、逆に普通ですね、うん、いやその、もし突然話しかけられなかったらどうしようかと思っていましたよ、いや本当に、うん。ああの、まあシュールなんでね私は、すいませんね、ハハハ(早口)」
凡人「さっさと答えてくれませんか?」
シュール「え、初対面なのにその口の利き方は失礼では…」
凡人(ジッと睨みつけてくる)
シュール「……って普通の人なら考えちゃうのでしょうが、私は違いますね、ええ、代わりに晩ご飯を何にするか考えていました。それも、昨日の晩ご飯です。如何せんシュールなので。…で、質問は何でしたっけ?」

凡人「あなたの将来の夢をお尋ねしています。」
シュール「…(…シュールな回答、シュールな回答……)ちょっと考える時間をください。……(シュールに、シュールな、……
…『辛いものを食べても辛いと言えるようになる』違う!多分伝わりきらない!
…『夢を考えるのが夢です』違う!ただスカしてるだけ!
…『Excelのイルカです』違う!もはやベタ!…)」
………

凡人「……もういい加減答えてもらっていいですか?」
シュール「…いや、あなたが先程『さっさと答えて』とおっしゃっていたので、逆にゆっくり答えてやろうというね…すいません、シュールな感じにしちゃって。(次第に調子を取り戻す)」
凡人「答えろ」
シュール「マンホール。」
凡人「? マンホールになりたい、ということでしょうか?」
シュール「いいえ、『マンホール』です。マンホールになりたくはないです。そもそも、私は人ですし、今手持ちのお金も少ないので、マンホールになることはできないと思います。」
凡人「…たしかに。では、マンホールの中に住みたいということですか?」
シュール「いいえ、ですからそうではなく、私の夢は『マンホール』です。マンホールの中は暗いので苦手です。それに今手持ちのお金も少ないので、マンホールには1秒たりとも住みたくないです。」

凡人「ふーん…マンホールに住んでいるのに、ですか」
シュール「は?」
凡人「あなたは今、マンホールに住むマンホールじゃないですか。それでも将来の夢として『マンホール』を選択するとは…なるほど、たしかにあなたはシュールですね」
シュール「???」
凡人「私のような凡人には追いつけない感覚ですね。回答ありがとうございました。でも一つだけ許せないことがあります。」
シュール「??」
凡人「突然自分の将来の夢を語り出すのはやめてください。興味無い話を聞かされてとても辛かったです。それでは」
シュール「???」

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「…という事があってね。人からシュールですねと言われちゃったって話。ホント困っちゃうよ、シュールが抑えきれなくて」と、シュール免罪符君は嬉しそう。

 

 

いい大人のくせに児童用プールでバタフライをキメて見栄を張るシュール免罪符君


『……バタフライって虚しいでしょう?
クロール、いいですよね。速くて王道で。泳ぎの代表がクロール、というより、クロールする事を後々『泳ぐ』と呼びはじめたのだと信じています。私だけじゃない、クロール。…クロール!誰しもがクロールのことを「正しい」と認めている!
で、クロールを裏返すと背泳ぎになる。クロールと表裏一体の関係。基本的に人間は背中とお腹を常時切り離すことなく生活するので、水中でクロールをすると同時に空中で背泳ぎもしている事になる。頼まれてもないのに、自ら率先してダブルワーク…情けない……ああ私は水で無闇にもがく無能な働きアリです。でもこれもまた、人としては「正しい」事なのです。
人に疲れた人には平泳ぎがあります。カエルとなって世の喧騒から逃れます。大海を知ってから井の中の蛙になるのがよかろう。ちょっと泳いでゲロゲロ鳴いてたまにゲロ吐いてそれで1日は終いです。
そしてバタフライ…バタフライ!?バタフライが何故、基本泳法面している?考えてみてほしいですよね、あなたが海で遭難した時、陸地までバタフライしますか?基本のクロール、呼吸が楽な背泳ぎ、安定感がある平泳ぎ、……カッコつけのバタフライでしょ?バタフライって泳力のアピールでしかないんですね。実用性がない。四泳法から外した方がいいですよ。代わりに犬掻きでも入れましょう。なんかそっちの方が教育的じゃないですか、愚直に頑張る素晴らしさーって感じで。小手先虚勢張りのバタフライとは違って。はい、改めて言います、バタフライはすごく虚しいです』
と、見知らぬベタな子供に言われて腹が立ったので、児童用プールでバタフライをキメてきたんだ。」

「なるべく多くの子供たちの視線を集めた上で、真剣にバタフライをしてやった。ふざけていない。おちゃらけ感を出したら、内輪で盛り上がり調子づいたベタな新成人と同類になってしまう。アイツらにシュールレベルの差を見せつけるためにも、精悍な面構えだけは保ち続けた。漆黒のゴーグルも絶対に外さない。ゴーグルは高級であればあるほどシュールな画になるからね。」

と、シュール免罪符君が自慢げに語る。シュールを履き違えたただの迷惑行為である事を本人は気づいていない。

 

「10文字日記」 十文字あれば日記は簡

変則日記:「10文字日記」

2023/11/2
今日は晴れていたので

2023/11/3
晴れていたのでベラン

2023/11/4
晴れ、ベランダ、洗濯

2023/11/5
雨、室内干し、クサい

2023/11/6
遂に日記のコツ掴んだ

2023/11/7
十文字あれば日記は簡

 

コメント

とりあえずなんでもいいから10文字潰せば日記が完成するので続けやすい。はじめは書きたいことが10文字以内に収まらずモヤモヤするが、やがてコツを掴みピッタリと収めることに成功すれば安い達成感が味わえる。三日坊主の私でも6日間も継続することができたので、よい日記フォーマットかもしれない。
ただ、後から文章(というより文?(というより単語の羅列?))を見返すと、内容がほとんどないことに気がついた。字数が少ないと、内容も少なくなるということか。これは盲点だった。
あとこれは余談だが、文字数の事を考えることで頭がいっぱいになってしまい、つい内容の真偽をないがしろにしてしまった。別に晴れてもいないし洗濯もしていないのに、短文で済みそうなトピックだからと嘘を書いてしまった。

 

「芸術」を語るのが畏れ多くて鼻につくなら「虚芸術」という言葉を使おう

「前衛芸術」「退廃芸術」「現代アート」等の響きがカッコいいカテゴリに属する作品だと主張するのは気が引けるが、何となく美的な虚無を感じるモノの総称を「虚芸術(void art)」と呼んでみるのはどうか? (「そもそも芸術の本質は虚である」とか「実と虚の境の微妙なところにある(虚実皮膜)」とか、小難しい事は考えない事とする。)

 

美的な虚無を感じさせる要素は
 レトロチック
 大衆向けではない(→前衛芸術)
 既成概念に囚われていない(→現代アート
 無意味・無価値(→超芸術
 手抜き・おふざけ(→クソアート または ただのクソ)
等様々であるが、これらを一緒くたに扱える用語を設けておくと都合がいい。細かい分析やキッチリした学術的分類の過程を省き、ただ「なんかコレいいよね」と感じたモノに1つラベリングをすることができる。

「おたくがつくった建物は何の役にも立たぬ無用の長物なので『超芸術トマソン』ですなあ」や「芸術の事1ミリも知らんけど『現代アート』つくったった!」のように素人が既存の芸術用語を持ち出して知ったような口をきいていると、たまたまそれを耳にした芸術家や評論家、教養人たちにボコボコにされる可能性がある。
そのリスクを避けるためにも、自前の造語を使った方がいい。

「そんなモノは芸術やアートなどとは呼べない!」という批判が仮に来ようとも、「そうですね、なので虚(偽の)芸術ですね」と躱すことができる。状況に応じてアートスイッチのON・OFFができる。

それでいて、へりくだりすぎない。
浅い思いつきと創作意欲に駆られてつくったモノを人前に晒すときなどは特に、言い逃れしやすいように「クソ」とか「ゴミ」とか名付けたくなる。しかし、「し、素人がつくったゴミです…」よりも「私が制作した芸術作品!まあジャンルは『虚芸術』ですかねえ」とかカマした方が気持ちがいい。作品でスベっても、芸術という冠とのアンバランスさ、滑稽さでウケたい。


どんなに自分に芸術的素養が備わっていなかろうと、いかなるチンケなものでも、アートだと言い張ってやるぞという志一本でやり過ごせる、そんな魅力が「虚芸術」という概念にはある。

「日記を完全制覇した人の日記」

【日記を完全制覇した人の日記】
2023/09/19
 2014/05/26 の日記と同じ。
2023/09/20
 2020/10/16 の日記と同じ。
2023/09/21
 午前は2001/09/22 の日記の内容と同じ。午後は2016/11/08 の日記の内容と同じ。


【コメント】
長年にわたって毎日を欠かさず記録してきた人の日記は、いつかこんな状態になると思う。
「この一日ならもう履修済みだぜ」「今日はちょうど1657日前と同じパターンか」「朝起きたら宝くじ3億当たっていて、でも昼頃にはパチンコで全部溶かした…やれやれ、2254日前と同じ内容の一日だったな」みたいな。

一方、これに憧れた飽き性凡人の猿真似日記はこんな感じになる。
 2023/09/19
  昨日の日記と同じ。
 2023/09/20
  昨日の日記と同じ。
 2023/09/21
  昨日の日記と同じ。

「キャリーオーバー日記」 明日こそは日記を書く

変則日記「キャリーオーバー日記」

2023/09/23
今日はこれといった出来事が1つもなかったので、日記を書くのはやめておく。ただしその代わり、明日は倍の量の日記を書くことにしよう。

2023/09/24
今日は2日分の量の日記を書く予定だった…が、残念。1日中寝ていたので、書く題材なし。仕方ない、今日の分も明日に繰り越そう。昨日の分も足すわけだから、3倍の日記を書くこれは傑作になりそうだ。

2023/09/25
しまった…壁を見つめていたら1日が終わってしまった。今日の日記はなし。明日に4日分書きます。ちょっと書けるか心配。

2023/09/26
朝起きてすぐに「今日こそは日記を書くぞ!」と覚悟を決めて机に向かった。これで大丈夫だ!と思ったのだが…書く題材が何も思いつかないまま、日が暮れてしまった。それもそのはず、ずっと机の前で座っていたので、何もイベントが起こらなかったのだ。明日一気に5日分…辛い…

2023/09/27
明日こそは日記を書く!

2023/09/28
また明日で

(7日目以降、更新無し)